映画「ザリガニの鳴くところ」は、2022年に公開されたアメリカ映画です。ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育った少女カイアが、殺人事件の容疑者として追われる物語です。
この映画の大きな謎の一つは、犯人です。映画の冒頭で、青年チェイスの死体が発見されますが「彼はどうやって殺されたのか?」と気になる人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、「ザリガニの鳴くところ」の犯人は誰で、「どうやって」チェイスを殺したのか?について解説していきます!
繰り返し見たい映画ですね!
(ネタバレ)犯人はどうやってチェイスを殺した?
犯人は結論から言うと、カイアであるとされています。
映画の終盤、カイアはテイトに犯行を告白します。カイアはチェイスに暴力を受けており、自衛のために彼を殺害しました。
カイアの小屋から、チェイスのものと思われる血の付いた服が見つかったうえ、カイアは、チェイスが身につけていた貝殻を持っていた描写もあります。また、カイアにはチェイス殺害当日に町に出かけていたアリバイがありませんでした。
しかし、カイアの殺害には同情すべき理由もあったのではないかと思われます。
とくに、カイアは幼い頃から家族に捨てられ、孤独の中で生きてきたなか、近づいてきたチェイスに性的暴力を受けそうになるシーンがあります。
さらにカイアは、湿地帯の自然と共に生きており、人間社会のルールに慣れていなかった。映画は、カイアの犯行を単純な悪事としてではなく、彼女の人生経験や環境によって起こった悲劇として描いています。
「ザリガニの鳴くところ」の真・犯人とは?
犯人はカイアであるとされていますが、実は真の犯人(実際にチェイスに手を下した)は他の人ではないかという考察もあります。
グリーンヴィルの出版社へ最初に向かってからわずか3時間で、チェイスの殺害と証拠隠滅をするには、彼女が一人だけでは本当に成し遂げられるのか疑問が残ります。
もしカイアに協力者がいたとすれば、その人物は誰なのか、なぜカイアを助けたのか、といった点が気になるところです。真犯人の候補は以下の登場人物が挙げられます。
- ジャンピン:カイアへの愛情から、彼女の犯行を隠すために協力した可能性
- ジャンピンの妻メイベル:カイアを差別する町の人々から守るために、協力した可能性
- トム・ミルトン:チェイスの死によって利益を得られるため、カイアを利用して殺害させた可能性
- ★テイト:カイアにグリーンヴィルの出版社へ行くように促し、チェイスに手を下した可能性
(★は協力者の可能性が高い人)
実際にカイアがチェイスに暴行を加えられそうになっているときに、冷静になってチェイスを現場に呼び出すことを考えられるでしょうか…?それを踏まえると、グリーンヴィルへ向かわせて、テイト自身がチェイスに手を下すことは十分に考えられますね…。
「ザリガニの鳴くところ」の概要簡単まとめ
「ザリガニの鳴くところ」は、「ディーリア・オーエンズ著の小説」が元ネタとなっています。
2018年に出版された小説で、ノースカロライナ州の湿地帯で育った少女カイアの物語です。6歳の時に家族に捨てられ、孤独に生きてきたカイアは、殺人事件の容疑者として追われます。
自然と共生しながら生き抜く少女の力強さと、事件の真相が徐々に明らかになっていくミステリー要素が魅力の作品です。
そして、2022年には上記小説を原作とした映画が放映されています。主演の「カイア役」はデイジー・エドガー=ジョーンズで、監督はオリヴィア・ニューマンが務めました。美しい映像と音楽で、小説の世界観を忠実に再現しています。
あらすじは以下の通りです。
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭の青年チェイスの死体が発見されます。殺人事件の容疑者として浮上したのは、湿地帯でたった一人で育った少女カイアでした。
6歳の時に家族に捨てられたカイアは、湿地帯で自然と共に生きてきました。しかし、町の住民からは「湿地の少女」と呼ばれ、差別を受けていました。
そんなカイアの前に、心優しい青年テイトが現れます。二人は恋に落ちますが、チェイス殺害事件の捜査が進むにつれ、カイアとテイトの関係は次第に変化していくのです。
【ザリガニの鳴くところ】真の犯人はどうやってチェイスを殺した?のまとめ
ここまで、「ザリガニの鳴くところ」の犯人はどうやってチェイスを殺した?の内容から、カイア以外の協力者(真犯人)は誰なのか?という考察までを解説しました。
カイアがチェイスを殺した、という描写が作中にはあるものの、実際にカイア一人だけで本当にあの殺人を実現できたのか?という点は疑問が残ります。
そのため、調査してみたところ、ジャンピンが協力者なのでは?テイトが協力者なのでは?という意見もありました。実際に、小説と映画ともに評判が高いので、考察を踏まえつつ鑑賞してみることをおすすめします!