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東京湾アクアラインの海底トンネルはどうやって作った?

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東京湾アクアラインの海底トンネルはどうやって作った?のアイキャッチ画像 過去の「どうやって」
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東京湾アクアラインは、全長約15kmの海底トンネルと人工島で構成される、世界最大級の海洋土木構造物です。1997年に開通以来、東京湾を横断する重要な交通インフラとして活躍しています。

千葉県木更津と神奈川県川崎をつなぎ、非常に便利な高速道路として機能するほか、道中のパーキングエリア:海ほたるも有名ですね!

一方で、中には「東京湾アクアラインはどうやって作ったのか?」と気になる人も多いのではないでしょうか?

本記事では、東京湾アクアラインが「どうやって」建設されたのか、その作り方を紹介していきます!

おぢさん
おぢさん

あそこETCないとめっちゃ高速代高くなるんだよぁ…。

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東京湾アクアラインはどうやって作った?

アクアラインの全体図

引用:https://www.aqua-line.co.jp/aqualine/

東京湾アクアラインは、海底トンネルと人工島で構成される全長約15kmの自動車専用道路であり、東京湾海岸道路株式会社が管轄して、1997年に開通しました。

調査に20年、建設に10年という歳月を経て完成しましたが、「土木のアポロトンネル」と言われたその主な建設方法は、主に以下3つがあります。

  1. 凍結工法
  2. 沈埋トンネル工法
  3. シールドマシンによるトンネル掘削

凍結工法

凍結工法とは、地盤や土砂を人工的に凍らせることで、掘削や施工を安全かつ効率的に行う工法です。

トンネル掘削時の土砂の流出を防ぎつつ、一時的に地盤の強度を高められるので、地下トンネルや地下構造物の建設に使われる安全な方法です。その手順は以下の通りです。

  1. 地中に冷却管を挿入し、ブラインと呼ばれる冷却液(液体窒素)を循環させます。
  2. 冷却液によって地中の水分が凍結し、氷の壁(凍土体)が形成されます。
  3. 凍土体は、高い強度と防水性を持ち、地盤崩壊や地下水の流入を防ぎます。
  4. 凍結範囲内で掘削や施工を行い、工事完了後は、自然解凍するか、温水を使って解凍します。

凍結工法はアクアラインだけではなく、地下トンネルや地下構造物の建設、土砂災害の防止、古い管渠(かんきょ、水路の総称)の取り替え時にも使われます。

凍結工法のメリット

  • 安全性が高い:地盤崩壊や地下水の流入を防ぐため、安全に施工できる。
  • 効率性が高い:掘削や施工時間を短縮できる。
  • 環境負荷が少ない:振動や騒音が少なく、環境に優しい。
  • 幅広い適用範囲:様々な地盤や土砂に適用できる。

凍結工法のデメリット

  • コストが高い:冷却設備や管材などの初期投資が必要。
  • 施工期間が長い:凍結と解凍に時間がかかる。
  • 凍結範囲外の地盤に影響を与える可能性がある。

沈埋トンネル工法

沈埋トンネル工法とは、あらかじめ陸上で製作したコンクリート製の箱型構造物(沈埋函)を、海底に沈めてトンネルやケーソンなどを構築する工法です。

海底トンネルの換気施設や休憩施設などを設置するために、海上に人工島(海ほたる、風の塔)が造成されました。人工島は、海底に鋼管ケーソンと呼ばれる筒状の構造物を沈めて、砂や土を排出しながら造成されました。

沈埋函工法のメリット

  • 工期が短い: 陸上で製作するため、現場での作業時間を短縮できる。
  • 品質が安定: 陸上で製作するため、品質管理がしやすい。
  • 安全性が高い: 海底での作業時間を短縮するため、安全性を高められる。
  • 環境負荷が少ない: 海底での作業時間を短縮するため、環境への影響を抑えられる。

沈埋函工法のデメリット

  • コストが高い: 沈埋函の製作や設置に費用がかかる。
  • 大型の設備が必要: 沈埋函の製作や設置には大型の設備が必要。
  • 水深に制限がある: 水深が深い場所では施工が難しい。

シールドマシンによるトンネル掘削

シールドマシンによるトンネル掘削とは、「シールドマシン」と呼ばれる巨大な掘削機を使って、トンネルを掘削することです。

シールドマシンは、掘削しながら同時にトンネル壁となるコンクリート製のセグメントを組み立てるため、地盤沈下などの影響を抑えられます。

東京湾「アクアラインはどうやって作った?」をもっと詳しく知るには

アクアラインをどうやって作ったのか?をより詳しく、生で見てみたいという人は、公式サイトから「東京湾アクアライン裏側探検」という体験ツアーを申し込めます。

個人の人は、「火曜日or水曜日」の「午前の部(10時〜)、午後の部(14時〜)」の計8回の中から参加できます。

おぢさん
おぢさん

参加資格は、⼩学3年生以上、かつ小学生の方は成年者の同伴が必要な点に注意しましょう。

東京湾アクアライン裏側探検の概要はこちら

【4ステップ】東京湾アクアラインはどうやって作った?をめっちゃ簡単に説明

「もっと簡単にアクアラインがどうやって作ったのか知りたい」という人は、以下の4ステップで作られたと覚えればOKです。

  1. 海に円形の柱を打ち込んで、中の水を抜く。
  2. その円形の柱の中を縦にモグラのように掘り進めた後、横に掘り進めました。
  3. 川崎市側と木更津側からも掘り進んで繋げる。
  4. 開いた穴の中に「風の塔」を作り、打ち込んだ柱を抜いて終了。

ちなみに、東京湾の海底は海面から28mであり、その海底からトンネルの上部まで14mあるので、深度42mほどのところに、トンネルがあります。

おぢさん
おぢさん

この覚え方めちゃくちゃ簡単ですね!

東京湾アクアラインの通行料金とは?

「アクアラインは普通の高速と同じでしょ?」と思って通ると、車にETCがついていない場合とんでもな金額となってしまうので注意しましょう。

具体的な料金は以下の通りです。(引用:https://www.pref.chiba.lg.jp/doukei/aqualine/aqualinegaiyou/

区分 軽自動車等 普通車 中型車 大型車 特大車
通常料金

2,510

3,140

3,770

5,190

8,640

ETC車割引料金

640

800

960

1,320

2,200

東京湾アクアラインはどうやって作った?のまとめ

ここまで、アクアラインはどうやって作ったのか?、裏側探検ツアーの概要やめちゃ簡単な覚え方まで解説しました。

普通のトンネルだけでも建設が大変なのに、アクアラインの建設が実現できたのは、さすが日本の技術力の高さといったところでしょうか。

おぢさん
おぢさん

また、東京湾アクアラインができたことで、普通に高速道路(湾岸線など)を使うよりも、約1時間も時間短縮できるのが驚きですよね。(約100km→約30km)

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