ピラミッドはどうやって作った？石の運び方の謎も解説

ARAB NEWSによると、2023年4月に観光客が過去最高の135万人に達したとされているエジプト。

そして、都市伝説としても語られることの多い「エジプトのピラミッド」ですが、誰もが一度は「どうやって作られたのか？」と疑問を抱くこともあるのではないでしょうか？

現代の技術では不可能とさえ言われるピラミッド建設の謎は、古代エジプト文明の最も魅力的な秘密の一つです。

そこで今回は、ピラミッドは「どうやって」作ったのか？や、石の運び方の謎についても解説します！

ピラミッドはどうやって作った？石の運び方の謎とは？

有名なツタンカーメン王のピラミッドだけではなく、ピラミッドそのものは300基以上作られたと言われています。さらに、ピラミッドはどうやって作られたのか？には、以下の通りの説が存在します。

上の画像は古代エジプトのヒエログリフ（神聖文字と言われる、古代エジプトの象形文字のこと）に「宇宙船」や「ヘリコプター」のようなものが描かれています。

古代エジプトの歴史は5000年前と言われているので、もちろんその時代にはそのようなものはありません。

このように、ピラミッド建設の謎を解き明かそうとする様々な説の中で、最もロマンあふれるのが「宇宙人説」です。高度な文明を持つ宇宙人が建設したというこの説は、多くの書籍や映画で取り上げられ、人々の想像力を掻き立て続けています。

宇宙人説の根拠として、以下の点を根拠として挙げています。

巨大な石材をどのように運搬し、積み上げたのか、当時の技術では不可能とされていました。

ピラミッドの構造について、精巧な測量技術や建築技術は、現代の科学技術でも再現が難しいとも言われていたので、この「宇宙人説」ができたのです。

また、ピラミッド内部には、精密な設計に基づいた複雑な構造が存在し、地下空間や隠し部屋など、謎に包まれた部分が多いです。

…と言われていたのですが、3Dスキャンやレーダー探査によって、ピラミッド内部の構造が詳細に判明したり、石材の運搬方法や加工技術に関する新たな証拠が発見されたりしています。

ちなみに、ピラミッドのそばから「人間のような姿をしたミイラ」が見つかったとネット上や、テレビでも話題となりましたが、一説によると「ツタンカーメンの娘のミイラ」の可能性が高いことがわかったと時事通信社より報じられています。

おぢさん

僕は都市伝説が大好きなので、こういうロマンがある話はすごい興味をそそられますね…！

こちら最も有力視されているのでは？という説です。

ピラミッドは、200万個以上の石灰石や花崗岩で作られているうえ、石材も数t以上あるので、ひとつ切り出すだけでも一苦労です。

その切り出しには銅などを使ったノミのような機材を使っていたのですが、問題はそれをどうやって運んだのかという点です。そこで、以下4つのパターンが学者たちの間で考えられています。

いずれの傾斜路でも、台車や橇（そり）を使って石材を滑らせたり、ローラーを使って石材を転がしたりして、ピラミッドの上部まで運んだとされています。

石材は、正確に積み上げられなければなりません。そのため、石材の表面を平らに加工したり、接着剤（無機質セメント、石膏）を使用したりしていました。

上記では、石材をピラミッドの下から上に上げる方法でしたが、こちらは遠くにある石材をどうやって近くに運んだのか？という観点での方法になります。

この「水路」に関して、現在では消失してしまっているのですが、ナイル川の支流から水を引いて運搬したとされています。

さらに、この説の裏付けとして、エクス・マルセイユ大学の「Nile waterscapes facilitated the construction of the Giza pyramids during the 3rd millennium BCE」という記事にて、

ことで、ナイル川を使って運搬していたということもわかったのです。

おぢさん

考古学者の研究チームってすごい…！

ここまで、ピラミッドはどうやって作ったのか？、そして石の運び方の謎を、ロマン編と有力編に分けて紹介しました。

宇宙人が作ったという説はロマンがありましたが、地道に運搬して作られた、という説が有力のようです。

とはいえ、後世に何千年と続く建造物が残っているのは、当時では最高峰の技術を使って作られたことも驚きですよね。あれだけ正確な建造物を作る技術が昔にもあったと思うと、これはこれでロマンですね！